肩関節周囲炎の症状
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肩関節周囲炎がたどる3つの病期(ステージ)と症状

「肩関節周囲炎」は、一般的に
以下の3つの病期(ステージ)を
たどります
- 1. ❶ 炎症期(freezing phase)
- 2. ❷ 拘縮(こうしゅく)期(frozen phase)
- 3. ❸ 寛解(回復)期(thawing phase)
病期によって肩のいたみが強かったり、肩の動きがひどく制限されたりするなど特徴が異なります
● 肩関節周囲炎の症状
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1. ❶ 炎症期(freezing phase)
肩がいたみます。動かしたときだけでなく安静時にもいたむほか、就寝時にいたみが強くなるため睡眠が妨げられてしまいます。
肩の可動域は徐々に制限されていきます。
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2. ❷ 拘縮(こうしゅく)期(frozen phase)
いたみは炎症期と比べると軽減されますが、肩の可動域制限が強くなります。
腕を挙げる動き、腕を外側に回す・内側に回す動きなど、全方向の動きが制限されてしまうため、日常生活動作が困難になることがあります。
肩の可動域制限によって影響が出る動き
- 衣服の着替え
- 洗濯物を干す
- 整髪
- 背中を洗うなど
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3. ❸ 寛解(回復)期(thawing phase)
肩のいたみは軽快していき、可動域制限も徐々に改善します。それでも完全には治らず、いたみや可動域制限が残ってしまうこともあります。
肩関節周囲炎は発症してから寛解(回復)するまでに12~42か月かかります1)。
肩関節周囲炎は病期に合わせた治療を行う必要があるため、いたみや肩の動きが悪く日常生活に支障が出ている場合は、早めに病院を受診してみてください。
- 1)一般社団法人 日本理学療法学会連合 理学療法標準化検討委員会ガイドライン部会編:肩関節周囲炎.理学療法ガイドライン第2版(WEB版,https://cms.jspt.or.jp/upload/jspt/obj/files/guideline/2nd%20edition/p427-461_07.pdf.)(2024年9月9日に閲覧)(公益社団法人日本理学療法士協会監修)p430.医学書院,2021
監修
高知大学医学部
整形外科学講座
教授
池内 昌彦 先生