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糖尿病性神経障害によるいたみ

監修ドクターからの
メッセージ

糖尿病性神経障害による
いたみを治療するにあたって

「糖尿病性神経障害」は、高血糖の状態が続くことで生じる糖尿病の合併症で、網膜症、腎症とならぶ三大合併症の1つです。

糖尿病性神経障害では、しびれ、いたみ、異常感覚などが両足の先や裏にあらわれ、しばしばこむらがえりが起こることが特徴です。これらの症状は、糖尿病の発症初期からみられることが多く、三大合併症の中でも頻度が高いことが知られています。

いたみの症状はひどくなると、患者さんの活動や気分、睡眠などが障害されるなど、日常生活に影響を及ぼすようになります。そのため、いたみなどによる困りごとがあれば、主治医や看護師に早めにご相談いただければと思います。

糖尿病性神経障害は、重症化すると治りにくくなる可能性がありますので、早期に発見し、早い段階から適切な治療を行うことが重要です。しびれや異常感覚も、いたみと同様の治療が必要です。一方で、お薬などによる治療だけではなく、両足の状態を定期的にチェックし、毎日、足の手入れ(フットケア)を行うことも重要です。

いたみに対するお薬の効果は、従来のいたみ止めとは異なり、ゆっくりとあらわれるので、治療には時間がかかるかもしれません。また、どの治療法が適しているのかも、患者さんごとに異なります。そのため、まずは、いたみを軽くすることを目標とし、日常生活の中でできることを少しずつ増やしながら、いたみにとらわれない生活を目指していきましょう。

愛知医科大学医学部 内科学講座(糖尿病内科)教授
  神谷 英紀